8月3日(木)に、鋳物シンジケート講演会を、奥州市鋳物技術交流センターにて開催いたしました。
鋳物シンジケートとは、室蘭工業大学が中心となって作る、鋳物関連の中小企業のネットワークのことです。
このプロジェクトを主導するのは、昨年9月の特別講演会でも講師をつとめていただきました、室蘭工業大学の清水一道教授です。
いわて鋳造研究会としても今後関わることになるであろう、この「鋳物シンジケート」プロジェクトの構想と現在までの取り組みについて、清水教授に講演していただきました。
演題 | 講師 |
鋳物シンジケートプロジェクトの取り組み | 清水一道氏(国立大学法人室蘭工業大学 教授) |
通常、大企業からの大量の発注には、個々の中小鋳物企業では生産能力が足りず、たとえ技術力があっても受注することは困難です。
そこで、中小鋳物企業の連携による「鋳物シンジケート」を構築し、大学の支援による技術・品質の均一化を実現することによって、大量発注に対応しようとするものです。
室蘭工業大学は、研究開発や技術指導と、製品の品質保証の役割を担うものであること、また、特に高付加価値製品である耐熱耐摩耗部品の受注を目指す取り組みであるということなどについても、ご講演していただきました。
同じ立場の中小企業である研究会の会員企業にとっても本講演は大変興味深く、皆熱心に耳を傾けていました。
講演会の後は懇親会を行い、講演で聞けなかった話や意見を交換しながら、親睦を深めました。