8月22日(火)に、平成29年度いわて鋳造研究会第1回中間報告会を、奥州市鋳物技術交流センターにて開催いたしました。
第1回中間報告会では、今年度の研究テーマの内容やここまでの進捗状況について報告を行いました。
今後は、各社が技術アドバイザーの指導を受けながら、12月の第2回中間報告会、そして3月の成果発表会を目指して研究を進めていきます。
発表内容 | 企業 | |
1. | 鋳鉄の薄肉化限界について | ㈱水沢鋳工所 |
2. | 合金添加による硬度の安定化 | 岩手鋳機工業㈱ |
3. | 耐摩耗部材の材質検討 | 岩手製鉄㈱ |
4. | 片状黒鉛鋳鉄に及ぼす窒素の影響 | ㈱根岸工業所 |
5. | 有機CO2ガス鋳型造型条件の妥当性検証 | ㈲佐酉 |
6. | 低RE高La球状化剤を用いたダクタイル鋳鉄の機械的性質とヒケ性の把握 | ㈱及泰 |
7. | 鋳込み重量の計測による入干不良対策と生産計画の合理化 | ㈱及精鋳造所 |
8. | 社内不良 歩留まり改善 | 東北三和金属㈱ |
9. | 国内産ベントナイトの特性評価 | ㈲及春鋳造所 |
10. | 企業紹介 | ㈱及富 |
11. | 超音波探傷機による球状化率の判定 | ㈲前田鋳工所 |
12. | AC7A材 炉前試験方法の検討 | ㈲前田合金鋳造所 |
特別講演会 | 講師 |
インモールド黒鉛球状化処理法と鋳型内接種・注湯流接種 | 中澤友一氏 (国立大学法人岩手大学 特任教授) |
中間報告会の後は、当研究会技術顧問で岩手大学特任教授の中澤友一氏による、特別講演会を開催いたしました。
中澤先生はこれまで、主にトラックや建設機械用鋳鍛造品の技術開発業務に携わってこられました。
その中でも、新しい「技術・設備・管理手法」などを導入する取り組みを多くされてきたということで、今回はその経験から、インモールド黒鉛球状化処理法の原理・工程管理・品質保証の方法について、ご講演していただきました。
また、鋳型内接種や注湯流接種、そして、それらを新たに会社に導入するときの注意点などについても、お話しいただきました。