いわて鋳造研究会

いわて鋳造研究会は、南部鉄器の産地として有名な岩手県奥州市を中心に、産学官連携で活動している鋳物企業の研究グループです。

TEL.0197-51-8666

〒023-0132 岩手県奥州市水沢羽田町字明正131

平成30年度いわて鋳造研究会総会を行いました。

平成30年度いわて鋳造研究会総会を行いました。

 6月27日(水)に、平成30年度いわて鋳造研究会総会を開催いたしました。

 

 

議事
承認第1号 平成29年度いわて鋳造研究会事業報告について
承認第2号 平成29年度いわて鋳造研究会収支決算報告について
監査報告
議案第1号 平成30年度いわて鋳造研究会事業計画(案)について
議案第2号 平成30年度いわて鋳造研究会収支予算(案)について
その他

 

 総会は滞りなく進行し、平成29年度事業報告・収支決算報告及び、平成30年度事業計画(案)・収支予算(案)が無事承認、可決されました。

 

特別講演会 講師
鋳物用ベントナイトの機能
      及び今後の砂管理手法
阿部清貴氏(クニミネ工業株式会社
      ベントナイト事業部 素形材センター長)

 

 総会の後は、クニミネ工業株式会社素形材センター長の阿部清貴氏を講師に迎え、特別講演会を開催いたしました。
 まず、ベントナイトの種類や生砂の特性と試験方法など基礎的な部分から、工場での実践的な砂管理方法へと進み、砂の状態が変動するメカニズム、主な要因とその対処法、添加剤の適切な投入量などを、実際のデータも交えて分かりやすく教えていただきました。
 そして、今後の砂管理手法は、人の感覚によるものから、ライン砂の「見える化」によるデータ管理へと移行していくと語られていました。
 また、本研究会を構成しているような、小ロット・国内向けの中小鋳物工場は、大ロットの大企業と比べ、実は変動が少なく安定しているのが強みであること、大企業では何か問題があっても工程全体を見直すというのが難しいが、中小企業ならすぐに現場や他工程と打ち合わせして改善できることなどを挙げられていました。
 さらに、「鋳物=男の職場」という考えを捨てて女性も働きやすい環境作りをすること、コストではなく品質で競争力を付けることなど、我々が今後生き残っていくための、様々な有益なアドバイスをいただきました。

 特別講演会終了後には情報交流会を行い、講演で聞けなかった話や意見を交換しながら、親睦を深めました。

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