いわて鋳造研究会

いわて鋳造研究会は、南部鉄器の産地として有名な岩手県奥州市を中心に、産学官連携で活動している鋳物企業の研究グループです。

TEL.0197-51-8666

〒023-0132 岩手県奥州市水沢羽田町字明正131

令和4年度いわて鋳造研究会成果報告会・特別講演会を実施しました

令和4年度いわて鋳造研究会成果報告会・特別講演会を実施しました

令和5年3月16日(木)13:30より、

令和4年度いわて鋳造研究会成果報告会・特別講演会を

水沢サンパレスホテルで開催しました。

会場の様子

 

会員や顧問、アドバイザーなど23名が参加しました。

 

佐藤輝貴会長からは

「今年はいわて鋳造研究会の設立20周年式典が控えている。

電気代や材料費の高騰、人手不足、大手企業のベースアップなど

中小企業を取り巻く環境は厳しい。

しかし、研究を行うことで実力をつけ、

働く人に選んでもらえる魅力ある企業になろう。」

との挨拶がありました。

 

続いて、本年度から始めた材質試験についての最終報告が行われました。

当研究会の約10年前のデータと比較すると、

原材料比が変わったことから不純物元素が減り

機械的性質は同等、もしくは若干良くなっている事が分かりました。

 

本年度の成果報告会の発表内容は以下の通りです。

1  岩手鋳機工業(株) 設備と不良の関係性について

2  (株)及精鋳造所 肉厚の異なる球状黒鉛鋳鉄の組織と機械的性質に及ぼすSn添加の影響

3  岩手製鉄(株) 自動造型ラインにおけるインライン球状化判定の方式更新検討

4 (株)及富 生型鉄瓶の鋳造欠陥と対策

 

発表の様子

 

発表の最後に、総評として岩手大学特任教授の小綿利憲先生より

各社への研究会の活動へ激励をいただきました。

 

小綿 利憲 先生 

 

特別講演会では「よい鋳物を作るには、製造工程管理が大切」と題して

当研究会技術顧問の岩手大学鋳造技術研究センター 山田聡先生にご講演いただきました。

 

山田 聡 先生

 

データをグラフ化することで何がわかり、

それをどう生かすのかという考え方や

実際に先生が携われた実験事例などについて解説いただきました。

一つ一つ小さな改善を積み上げ

堅実な成果に結びつける事の大事さを

改めて実感しました。

このエントリーをはてなブックマークに追加

« »

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です