令和2年12月16日(水)、奥州市鋳物技術交流センター2階第1研修室で
令和2年度いわて鋳造研究会中間報告会を開催しました。
今回の中間報告会では7社が研究発表を行う予定でしたが
大雪で3社欠席したため、4社の発表となりました。
出席者は会員や顧問、アドバイザーなど約25名でした。
佐藤庄一会 長は
「働き方改革や人材不足により仕事の中身が変わりつつある。
さらに、アフターコロナに備えなければならない。
様々なことを学び、同業他社と横のつながりを持つなどして
頑張ってもらいたい。」
と会員たちを激励しました。
続いて行った発表内容は以下の通りです。
発表内容 | 企業 | |
1 | キュポラ操業時における高温出湯の安定化 | 岩手鋳機工業㈱ |
2 | 鋳物不良の改善に関わる作業方法の調査 | ㈱及精鋳造所 |
3 | 球状黒鉛鋳鉄の伸びとひけ性に及ぼすZrとAlの影響※欠席 | ㈱水沢鋳工所 |
4 | 動作分析による工程改善※欠席 | ㈲前田鋳工所 |
5 | 耐熱コーティング剤 冷し効果の検証※欠席 | ㈲前田合金鋳造所 |
6 | 社内不良率の低減【自動造型機:SM50V(縦込め)】 | (株)シグマ製作所 |
7 | 冷し金の性質調査 | 岩手製鉄(株) |
発表の様子
発表時間は10分、質疑応答時間は5分と短い時間でしたが
不良対策、品質向上、業務改善などの内容で各社発表を行い、
今後の研究に役立つ熱い議論が交わされました。
各社からの発表の後、総評として岩手大学 名誉教授 堀江皓 先生から
「会社のための研究ではあるが、課題を解決することで
従業員や地域貢献にもなる。
研究した結果を発表し、企業内に周知する。
さらには学会発表や論文にまとめてほしい。」
との言葉をいただきました。
岩手大学 教授 平塚貞人 先生
続いて、岩手大学 教授 平塚貞人 先生に
“最近の鋳造技術と鋳物業界動向”
というテーマで特別講演をしていただきました。
最近10年間、鋳鉄関係はほとんど新たな動きはないとしつつも、
国内企業の研究開発、全国の研究活動事例、産学連携、岩手大学における研究など
広い内容でお話しくださいました。
各社とも、引き続き研究を続けることにしています。
次回いわて鋳造研究会の中間報告会は3月の予定です。
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