いわて鋳造研究会

いわて鋳造研究会は、南部鉄器の産地として有名な岩手県奥州市を中心に、産学官連携で活動している鋳物企業の研究グループです。

TEL.0197-51-8666

〒023-0132 岩手県奥州市水沢羽田町字明正131

平成28年度いわて鋳造研究会第2回中間報告会を行いました。

平成28年度いわて鋳造研究会第2回中間報告会を行いました。

 12月7日(水)に、平成28年度いわて鋳造研究会第2回中間報告会を、水沢サンパレスホテルにて開催いたしました。

 


 

 第2回中間報告会では、ここまでの進捗状況、行った実験の結果や3月までの予定等について各会員企業が報告、活発な質疑応答や議論が行われました。
 今後は、各会員企業が技術アドバイザーの指導を受けながら、3月の成果発表会に向けて研究のまとめに取り組んでいきます。

 

発表内容 会員企業
1. 片状黒鉛鋳鉄の機械的性質に及ぼすSb(アンチモン)添加の影響 ㈱及精鋳造所
2. ヒケ特性の把握 ㈱及泰
3. フラン自硬性における球状化不良に対する塗型剤の影響 水沢鋳工所
4. ホーロー処理した球状黒鉛鋳鉄の泡欠陥に及ぼす表面組織の影響 ㈲及春鋳造所
5. 接種と合金元素添加によるキュポラ溶湯の炉前での材質変更 ㈱根岸工業所
6. 工芸品の材質管理 及源鋳造㈱
7. キュポラロングキャンペーン(炉修後操業期間の延長) 東北三和金属㈱
8. 塗型剤変更による問題改善 岩手鋳機工業㈱
9. シェル中子造型のQC工程図の整備 ㈲佐酉
10. 工程分析を使ったフラン造型作業の改善 ㈲前田鋳工所
11. 鋳造シミュレーションの解析結果と実製品の比較検討 岩手製鉄㈱
12. 後付けセンサーによる工場管理 ㈲前田合金鋳造所

 

特別講演会 講師
鐵のお話 堀江皓氏(国立大学法人岩手大学客員教授)

 

 中間報告会の後は、当研究会技術顧問で岩手大学客員教授の堀江皓氏による、特別講演会を開催いたしました。
 「鐵(てつ)のお話」と題して、「鐵」の語源や人との歴史的・文化的な関わり、鉄の金属としての特徴、宇宙の歴史の中でどのようにして鉄が誕生したか等、鉄に関する幅広い内容を講演していただきました。
 また、地球表面だけを見ると地球は「水の惑星」ですが、内部を含めた全体を見ると地球は「鐵の惑星」であり、鋳造はそんな「鐵」を生業としているのだから、もっと誇りを持ってよいのではないかと語られていました。
 鋳物屋にとって鉄は身近なものですが、このような観点からのスケールの大きな話は新鮮に感じられ、参加者一同興味深く耳を傾けていました。

 また、終了後には情報交流会を行い、中間報告や講演で聞けなかった話や意見を交換しながら、親睦を深めました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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