令和2年8月26日(水)、奥州市鋳物技術交流センター2階第1研修室で
令和元年度いわて鋳造研究会成果発表会を開催しました。
成果発表会は毎年6月に行っていましたが
新型コロナウィルスの影響で延期となっていました。
また、例年9月には中間報告会を行っていますが
時期が近くなってしまったため
今回はそれも併せた内容で行いました。
挨拶をする佐藤 庄一会長
出席者は会員や顧問、アドバイザーなど約30名。
佐藤庄一会長は
「新型コロナウィルスの影響で経済の先行きが不透明ではあるが
企業として生き残るためには品質が大事。
研究をすることで品質を上げ、生き残れる会社を目指そう。」
と会員たちを激励しました。
続いて行った発表内容は以下の通りです。
発表内容 | 企業 | |
1. | FC250保安部品の不良対策 | 岩手鋳機工業㈱ |
2. | 製品情報の見える化 | ㈱水沢鋳工所 |
3. |
Mn含有量の異なる片状黒鉛鋳鉄のチル化傾向と機械的性質に及ぼす炭素当量及び冷却速度の影響 |
㈱根岸工業所 |
4. | 押し湯方案の最適化 | ㈲前田鋳工所 |
5. | 強度不足不適合の原因調査 | ㈲前田合金鋳造所 |
6. | 冷し金の性質調査 | 岩手製鉄㈱ |
7. | 片状黒鉛鋳鉄の黒鉛形状に及ぼす要因の検討 | ㈱及精鋳造所 |
質疑応答の様子
発表時間は10分、質疑応答時間は5分と短い時間でしたが
不良対策、品質向上、業務改善などの内容で各社発表を行い、
熱い議論が交わされました。
発表の中にはこの研究会で取り組んだことで
設計の問題が明らかになり不利益を回避できた案件なども紹介され
意義のある研究会であることが実感できました。
岩手大学 教授 平塚 貞人先生
発表の最後に岩手大学の平塚 貞人教授より
各社の研究内容に対して学術的視点からのアドバイスや知見、
研究会全体の内容について総評をいただきました。
科学技術振興機構 佐藤 利雄 氏
岩手大学 客員教授 堀江 皓 先生
その他、科学技術振興機構の佐藤利雄氏より
「T-MJSNTの活動について~T-MJSNTの参加機関は東北経産局、東北総合通信局(SCOPE)、NICT,NEDO,JST,中小機構東北本部で活動~」と題して補助制度の説明を、
岩手大学客員教授の堀江 皓先生から
「日本鋳造協会人材育成事業「鋳造カレッジ」の紹介と「東北地区鋳造カレッジ」開催予定」と題して来年度予定している人材育成事業の紹介をしていただきました。
各社とも、本年度も研究を続けることにしています。
次回いわて鋳造研究会の中間報告会は12月の予定です。
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