9月12日(木)に、平成30年度いわて鋳造研究会第1回中間報告会を開催いたしました。
第1回中間報告会では、今年度の研究テーマの内容やここまでの進捗状況について報告を行いました。
今後は、各社が技術アドバイザーの指導を受けながら、12月の第2回中間報告会、そして3月の成果発表会を目指して研究を進めていきます。
発表内容 | 企業 | |
1. | 球状黒鉛鋳鉄の機械的性質に及ぼすアンチモン添加の影響 | ㈱及精鋳造所 |
2. | 1カップ熱分析法による球状黒鉛鋳鉄用接種剤の選定 | ㈱水沢鋳工所 |
3. | 片状黒鉛鋳鉄に及ぼす窒素の影響 | ㈱根岸工業所 |
4. | 鋳造現場におけるアルミニウム合金溶湯品質の調査方法確立 | ㈲前田合金鋳造所 |
5. | 超音波探傷機による球状化率の判定 | ㈲前田鋳工所 |
6. | 生砂組成を安定化させるための管理方法の検討 | 岩手鋳機工業㈱ |
7. | 自硬性鋳型に使用する金枠の強度及び構造の検討 | 岩手製鉄㈱ |
8. | 機械加工課不良低減活動 | ㈱シグマ製作所 |
特別講演会 | 講師 |
鋳物工場における設備管理と設備更新事例 | 宮西義明氏 (㈱アイメタルテクノロジー 北上工場 奥州製造部 部長付) (前東北三和金属㈱ 顧問) |
中間報告会の後は、株式会社アイメタルテクノロジー北上工場 奥州製造部 部長付(前東北三和金属株式会社 顧問)の宮西義明氏を講師に迎え、特別講演会を開催いたしました。
「設備は製造業にとって最も大切なリソースの一つであり、壊れてから修理するのではなく、点検整備を施して常に信頼性の高い状態で機能させることが重要である」という考えに立った設備管理=保全をテーマとした講演となりました。
保全の基本理念の説明から、清掃・点検等の日常的な保全活動で気を付けること、長期的な視点での備え方、故障の実例とそこから学んだことの紹介など、とても詳細で網羅的な内容を、具体例も交えつつ講義していただきました。
またあわせて、省力化・省人化のために一部の工程を自動化した事例や、今後の計画についても紹介していただきました。