9月7日(水)に、平成28年度いわて鋳造研究会第1回中間報告会を、水沢サンパレスホテルにて開催いたしました。
発表内容 | 企業 | |
1. | 片状黒鉛鋳鉄の機械的性質に及ぼすSb(アンチモン)添加の影響 | ㈱及精鋳造所 |
2. | ヒケ特性の把握 | ㈱及泰 |
3. | フラン自硬性における球状化不良に対する塗型剤の影響 | ㈱水沢鋳工所 |
4. | ホーロー処理した球状黒鉛鋳鉄の泡欠陥に及ぼす表面組織の影響 | ㈲及春鋳造所 |
5. | 接種と合金元素添加によるキュポラ溶湯の炉前での材質変更 | ㈱根岸工業所 |
6. | 工芸品の材質管理 | 及源鋳造㈱ |
7. | キュポラロングキャンペーン(炉修後操業期間の延長) | 東北三和金属㈱ |
8. | 塗型剤変更による問題改善 | 岩手鋳機工業㈱ |
9. | シェル中子造型のQC工程図の整備 | ㈲佐酉 |
10. | 工程分析を使ったフラン造型作業の改善 | ㈲前田鋳工所 |
11. | 鋳造シミュレーションの解析結果と実製品の比較検討 | 岩手製鉄㈱ |
12. | 後付けセンサーによる工場管理 | ㈲前田合金鋳造所 |
特別講演会 | 講師 |
産学連携による地域おこし~室蘭工業大学の取り組み~ | 清水一道氏(国立大学法人室蘭工業大学 教授、ものづくり基盤センター センター長) |
第1回中間報告会では、各社の担当者や担当アドバイザーが、今年度の研究テーマの内容やここまでの進捗状況について報告を行いました。
今後は、各社が技術アドバイザーの指導を受けながら、12月の第2回中間報告会、そして3月の成果発表会を目指して研究を進めていきます。
中間報告会の後は、講師として国立大学法人室蘭工業大学教授の清水一道氏をお招きし、特別講演会を開催いたしました。
まず、学校教育における理科の授業時間の減少と鋳造設備のある大学数の減少により、「絶滅危惧学科」となっている鋳造分野の現状について説明していただきました。
そして、人材育成のために室蘭工業大学で行っている様々な講座・イベントや、鋳造中小企業が大企業に対抗してビジネスチャンスを掴むための「鋳物関連異業種ネットワーク」作りなど、産学官連携で行っている取り組みについて紹介していただきました。
また、産学官連携で行っている室蘭シップリサイクル事業についても紹介していただきました。
また、終了後には情報交流会を行い、中間報告や講演で聞けなかった話や意見を交換しながら、親睦を深めました。