令和6年12月18日(水)、水沢グランドホテルを会場に令和6年度いわて鋳造研究会
第2回中間報告会を開催しました。
出席者は会員・技術顧問・技術アドバイザーなど26名でした。
今回の発表内容は以下の通りです。
No. | テ ー マ | 企 業 名 |
1 | Yブロックからノックオフへの供試材の変更 | 岩手鋳機工業㈱ |
2 | 中子肉厚と引け性の関係についての調査 | ㈱及精鋳造所 |
3 | 鋳造工場から排出される廃棄物の再利用に関する調査研究 | ㈲及春鋳造所 |
4 | 不良対策 | ㈲前田鋳工所 |
5 | 製造現場におけるDX化への取組み | 岩手製鉄㈱ |
第2回中間発表会では研究テーマの進捗状況が報告され、活発な質疑
応答が行われました。
発表後、岩手大学鋳造技術研究センター 特任教授 渋谷慎一郎氏から、
「本日の報告会も研究成果が確認でき、次回の成果発表会が楽しみです。
日々、鋳物を生産していると問題が発生しますが、研究の継続が
鋳造産業の向上につながります。今後も研究を継続していただきたいです。」
との総評をいただきました。
特別講演会では「外国人労働者にかかる制度について」と題して、公益社団法人
日本・インドネシア経済協力事業協会(略称:JIAEC) 東北支局 拠点長・次長
赤間照彦氏にご講演いただきました。
JIAECは日本からインドネシアに進出する企業のコンサルタントおよび日本の
インドネシアに対する技術援助(研修生の受入れなど)の窓口として1971年に
設立されました。
講演では、技能実習制度が廃止され新たに育成就労制度が設けられる2027年の
制度改定内容などについて、分かりやすく解説していただきました。
講演会後半では「外国人労働者を雇用している会社の実際について」と題して、
岩手鋳機工業株式会社 専務取締役 高橋一将氏から、制度を活用して感じた有用性、
今後の課題などについてお話を伺いました。
岩手鋳機工業株式会社は2017年からJIAECを介して実習生を受け入れています。
実習生は「技能習得のため」に来ているという企業側の意識が大切であり、会社に
愛着を持ち長く勤めてもらえるよう、技能検定・生活支援・地域とのコミュニ
ケーションなどのサポートが必要であると仰っていました。
中間報告会後には情報交流会を行い、意見交換と共に親睦を深めました。
今後は、各会員企業が技術顧問・アドバイザーの指導を受けながら、次回の
成果発表会に向けて研究のまとめに取り組んでいきます。
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