いわて鋳造研究会

いわて鋳造研究会は、南部鉄器の産地として有名な岩手県奥州市を中心に、産学官連携で活動している鋳物企業の研究グループです。

TEL.0197-51-8666

〒023-0132 岩手県奥州市水沢羽田町字明正131

令和6年度いわて鋳造研究会成果発表会を開催しました。

令和6年度いわて鋳造研究会成果発表会を開催しました。

令和7年3月26日(水)、水沢サンパレスホテルにて、令和6年度いわて鋳造研究会
成果発表会・
特別講演会を行いました。

出席者は会員・顧問・アドバイザー・事務局の24名でした。

 

 

成果発表の内容は以下の通りです。 

テ  ー  マ 企 業 名
1 Yブロックからノックオフへの供試材の変更 岩手鋳機工業㈱
2 中子肉厚と引け性の関係についての調査 ㈱及精鋳造所
3 鋳造工場から排出される廃棄物の再利用に
関する調査研究
㈲及春鋳造所
4 不良対策 ㈲前田鋳工所
5 製造現場におけるDX化への取組み 岩手製鉄㈱

 

 

1年の集大成ともいえる今回の成果報告会では、5社の研究発表があり、
非常に活発な質疑応答が行われました。

発表後、岩手大学鋳造技術研究センター 特任教授 小綿利憲氏から、
発表企業の総評および球状黒鉛鋳鉄品の規格変更(2022年4月改定)
などについてお話をいただきました。

 


岩手大学 鋳造技術研究センター 特任教授 小綿利憲氏

 

特別講演会では「鋳物の不良と対策」と題して、当研究会技術顧問の岩手大学
鋳造技術研究センター 特任教授 渋谷慎一郎氏にご講演いただきました。

渋谷氏は、鋳物製造は溶解・砂処理・造形・注湯など工程が複雑であり、
完璧に数値管理することが難しく、同じ材料、同じ方法で作業を行っている
つもりでも不良が発生し、日々その対策に振り回されているのが現状であると
言及されました。

不良の低減は鋳物に携わる技術者にとって最大の課題であり、その効果は
経営に大きな貢献となるため、不良対策は経験と勘だけに頼らず、手間を
惜しまず、三現主義と科学的アプローチで解決することが必要であり、
本講演では引け巣、砂かみ、のろかみ、ガス欠陥など、具体的な不良の種類と
見分け方、その原因と効果的な対策方法について解説していただきました。

 

岩手大学 鋳造技術研究センター 特任教授 渋谷慎一郎氏

 

特別講演会終了後には情報交流会を行い、意見交換と共に親睦を深めました。

併せまして令和6年度をもって退任される渋谷先生へ、感謝の気持ちを込めて
花束贈呈が行われました。

 

       

 

渋谷先生には令和5年4月から令和7年3月までの2年間、
いわて鋳造研究会の技術顧問としてご活躍いただきました。

これまでのご尽力に感謝いたします。

 

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