令和5年3月16日(木)13:30より、
令和4年度いわて鋳造研究会成果報告会・特別講演会を
水沢サンパレスホテルで開催しました。
会場の様子
会員や顧問、アドバイザーなど23名が参加しました。
佐藤輝貴会長からは
「今年はいわて鋳造研究会の設立20周年式典が控えている。
電気代や材料費の高騰、人手不足、大手企業のベースアップなど
中小企業を取り巻く環境は厳しい。
しかし、研究を行うことで実力をつけ、
働く人に選んでもらえる魅力ある企業になろう。」
との挨拶がありました。
続いて、本年度から始めた材質試験についての最終報告が行われました。
当研究会の約10年前のデータと比較すると、
原材料比が変わったことから不純物元素が減り
機械的性質は同等、もしくは若干良くなっている事が分かりました。
本年度の成果報告会の発表内容は以下の通りです。
1 岩手鋳機工業(株) 設備と不良の関係性について
2 (株)及精鋳造所 肉厚の異なる球状黒鉛鋳鉄の組織と機械的性質に及ぼすSn添加の影響
3 岩手製鉄(株) 自動造型ラインにおけるインライン球状化判定の方式更新検討
4 (株)及富 生型鉄瓶の鋳造欠陥と対策
発表の様子
発表の最後に、総評として岩手大学特任教授の小綿利憲先生より
各社への研究会の活動へ激励をいただきました。
小綿 利憲 先生
特別講演会では「よい鋳物を作るには、製造工程管理が大切」と題して
当研究会技術顧問の岩手大学鋳造技術研究センター 山田聡先生にご講演いただきました。
山田 聡 先生
データをグラフ化することで何がわかり、
それをどう生かすのかという考え方や
実際に先生が携われた実験事例などについて解説いただきました。
一つ一つ小さな改善を積み上げ
堅実な成果に結びつける事の大事さを
改めて実感しました。